今日もいい天気

私が見た映画の評価を書いていくブログです. 特に面白いことは言えませんし, 日本語も堪能ではありません. 個人的な評価のため文句を言いたくなるかもしれませんが, 心にしまって置いて下さい. よろしくお願いします. 基本的にネタバレは一切しません. 記事を見て観てみようかなぁと思って頂けたら, 空をも飛べる気持ちになります. たまに違うことも書くかもしれません.

シンドラーのリスト

-あらすじ-

1939年-。ドイツ人実業家、オスカー・シンドラー(リーアム・ニーソン)が、ポーランドの古都クラクフにやってくる。野心家でナチス党員の彼は、巧みな話術と賄賂を使ってドイツ軍の上層部に取り入り、たちまち軍需工場で成功を収める。彼が雇っていたのは、有能なユダヤ人会計士、イザック・シュターン(ベン・キングスレー)のほか、賃金の安いユダヤ人労働者だった。やがて、ユダヤ人への迫害がエスカレートし、彼らが強制収容所で恐ろしい残虐行為の犠牲となっていくのを目の当たりにしたシンドラーは、ユダヤ人を助けようと、収容所所長、アーモン・ゲート(レイフ・ファインズ)に渡すためのあるリストを作り始める…。

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 この映画を見ようと思ったきっかけは, プライベート・ライアンを見たことにあります. 私の中でプライベート・ライアンの評価は10点満点で9点でした. 元々戦争映画が好きだったこともありますが, このプライベート・ライアンは戦争の悲惨さと感動をとても素晴らしく表現してあり, かなりの高評価でした. この時に, 同じ監督の作品に戦争者の映画があると知り, 絶対に面白いだろう!と思い, いつか見ようと考えました.

 ですが, 見よう見ようと思ってはいたものの, あまり時間が取れずに敬遠していました. しかし今回, ちょうどよく時間が取れたので気体と不安を胸に視聴を決めた次第です.

 

-良い点-

 まず始めに感じたことは, 作品全体がモノクロであったことです. このモノクロというものが当時の映像感を出していて, 実際にその時代のフィルムを見ているかのようなリアリティを感じました. しかしながら, 一部にカラーが使用されており, この一部だけカラーという所が, 作品全体がモノクロの中であるが故に, 素晴らしいほどの効果を発揮します. (どういう効果かはやはり見ないと分かりませんし, 言えません. )

 第二次世界大戦の中でも一番目を背けたくなるようなホロコーストが題材のため, 内容はとてもグロテスクですし, 映像がリアリティを持ちすぎているため, 実際に目を背けたくなります. しかし, この行為を知るためには無くてはならない映像です.

 また, 作品全体的に見ると一応ハッピーエンドです. 多分…一応…. 観後感はスッキリとはしません. 穏やかな気持にすらなりません. しかし, 悲惨さしか感じないかと言われたらそうではなく, 希望を感じることは出来ました. 戦争映画はその人の視点によって様々な終わり方をすると思います. 観た人それぞれが異なった感じ方をする. 私はそこに戦争映画の面白みを感じます.

 

-悪い点-

 ただ一言, 長い. まあこの内容を短時間で納めろって言う方が無理ですけど, DVDで2枚組は焦りました.

 上記の理由や内容から, 観終わった後非常に疲れますし, 脱力感半端ないです. 観るにはある程度の覚悟が必要です. う~し, 今日は暇だから『シンドラーのリスト』観ちゃおっかなぁ~, と観始めるのはお勧めしません. それと, 1人で観ることをお勧めします.

 

-まとめ-

 戦闘シーンのない戦争映画です. 重いです. 私が観る前に想像していた重さとは比べ物になりませんでした.『大脱走』も戦闘シーンはありませんが, 話が違いすぎます.

 私は, 最後の実写の映像で泣きました. 『アメリカンスナイパー』といい, 最後で実写はずるい. 途中に感動シーンや残酷なシーンがありましたが, 何故かそこでは泣きませんでした. 感動と言うか, 辛いという感情が大きすぎました. 映像, 音楽, 俳優の演技が上手に混ざり合い, 物凄くリアリティな作品であるため, 悲惨さが疑似体験出来るかと思います.

 この作品は, 過去にこのような事が現実としてあったという事を知るためにも, すべての人が必ず観るべきだと思います. それも, 適当に観るのではなく, しっかりと考えて, 観て欲しいです. 内容が内容ですし, ちょっとなぁ…と思うかもしれません. 実際私は歴史物やミリタリーが好きな方であるため, そこまで抵抗感はありませんでしたが, 嫌いな人からしたら, 只々暇で, モノクロで, ドンパチしないからつまらないとは思いますが, そこをなんとかしてもらって, 観て欲しいです. 確実に何かしらの小さなことでも, 戦争について考えるはずです.

 この映画の評価は10点満点中10点です. 退屈なシーンは存在しません. ですが, 観るために根気が必要です.

 

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これは“善”のリストです。 生命(いのち)のリストです。 この紙の外は死の淵です。

一人の人間の命を救う者は全世界を救う。

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