インセプション
-あらすじ-
盗むのは、お前の〈アイディア〉
他人の頭のなかに侵入してアイディアを盗むプロフェッショナル集団
今、絶対不可能なミッションが始まる。
-きっかけ-
ネット上で、『インターステラー』と同じように、話が複雑で分かりにくい、と言う感想を観た時、『インターステラー』が好きな自分としては見るべきだと、感じました。こういう作品は分かったときが最高に楽しい。
-良い点-
そこまで言うほど難解な話ではない。確かに、一つ一つの現象を理論的に考えていくことは劇中のスピードもあって難しいとは思う。しかし、7割程度の流れやストーリーは理解できる。後の細かいネタは視聴後ネットを見れば良いと思う。
「夢の中で夢を見て、その夢の中で更に夢を見る。」このワードを観た時、純粋に面白そうと思った方は観て損はしないと思う。よく考えられているストーリで、大きい矛盾点等は無い。(私が観た中では)
夢の中でこれは夢だ、と思うとなんでも出来るものなんですよね。自分は経験ないけど。
冒頭は何をしているのかよくわからないと思うが、そこがまた良かった。ここをしっかり分からないなりに観ていないと後で少し感動が薄まるかも。冒頭が結構大切。
ラストのシーンは観た人により解釈が異なる。自分の観後感は非常にスッキリしていた。この点も嬉しかった。やはり観後感がグダグダするのは総評する時、なかなかいい点数が付けにくい。
エレン・ペイジさんが素敵な演技でした。あのような女性は居てくれるとありがたいですね。
-悪い点-
愛というキーワードが結構重要で、多くの作品に言えることだが、愛が入ってくるとグダる所が嫌い。こういう頭をフル回転させて、そういうことか!よく考えられている!という作品で、グダられると勢いが落ちてしまう。しかし、重要な点であるが故、外すことが出来ない所がもどかしい。
トーテム(作中で出てくるキーワード)ですが、主役はそのトーテムの活躍が凄かったのに対して、他のキャラのトーテムの活躍がなかったことが悲しい。特に、アリアドネ(上で述べたエレン・ペイジさんの役)が作製したトーテムを何かしら使用してほしかった。
-まとめ-
頭を使った映画は嫌い!って人には向きません。2時間超えで疲れるし、序盤で意味不明になると後半が全く面白く感じないと思いますし、最後のオチも何じゃそれ。逆に言えば、自分のような『インターステラー』や『ダ・ヴィンチ・コード』といった難解系のものが少しでも好きならば、観ても損はしないと思います。
この作品は自分にとって、バッチリな映画だったと思います。その為、10点満点中9.5点です。0.5点分の減点は、悪い点に書いた通りです。
夢に入る装置、使えたらなんと素晴らしいことか…。